俺の話は長い 最終回 素晴らしいドラマだった
今クールは、良いドラマがいっぱいあったな~
まだ結婚できない男、グランメゾン東京、
そして俺の話は長い。
最初なんとはなしに、流し見していたのだけど、生田斗真君演じるニートの満の流れるような屁理屈と揚げ足取りにあっけにとられて、見ハマってしまい。
満の姉を演じる小池栄子さんとの丁々発止のやりとりが本当におもしろくて。
そして、安田顕さん演じる光司さんのあのふんわりしたやさしげなたたずまい。
お母さん役の名前忘れてしまったのだけど、あの人もすんごくよかったな~。
このドラマはみんなが本当に芸達者。
信じられないくらいの滑らかさがあって、違和感が全くなかった。
ニートの悲哀や義父と娘のちょっとぎくしゃくした関係性。
青春時代特有の悩み、ニートの息子を持つ母の心配。
マイナスな面もちゃんと描きつつ、それをマシンガントークで面白おかしくまるっと包み込んでる。
何も特殊なことは起きない日常を描いた作品だったけど、みんなの話術と演技のすばらしさが結集してて本当におもしろかった。
ただ、自分もニートなので、主人公と同じ境遇なので見ていてすごく身につまされるところもあり。
ドラマ中、ずっと「働け」と言われている主人公が自分のように思えてならず。
やりたいことが見つからずに、ずっと模索している主人公の方向性を決定づけた
「嫌じゃないことをやってみる」
という言葉に、なるほどなと納得させられ。
ずっとやりたいことは何かを探し続けてるけど、結局やりたいことなんてそうそう見つかるわけじゃなくて。
それが見つかるまで、じっと動かないでいたらますます見つからないわけで。
だから、ひとまず「嫌じゃないことをやってみる」
そのうちに、やりたいことが見つかったらもうけもんってとこでしょうか。
主人公同様、自分もすんごく考えさせられました。
ニート生活も1年半。
このままずるずるとこの生活を続けていくわけにはいかんよな~とドラマ見ながらしみじみと反省。
最終的に、主人公は仕事の面接を受けに行った。
大きな一歩を踏み出したところで、ドラマは終わっていきました。
すごーーーくいいもん見せてもらえたなーと心からこのドラマに賞賛をささげたい。
なんか最終回なんかなくて、ずっとサザエさんみたいに定番ドラマみたいになったらいいのになって思うくらい、終わるのが名残惜しいドラマでした。