貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 オモロかったで
41才の未婚子無し女性 ジェーン・スー(純日本人)が書いた本
ジェーン・スーって誰やねん
世の中を斜めに見ることで、自分の特別感を保ってる感じのいけ好かないバリキャリ女の戯言特集かよって最初は思ってたんだけどね
いやー、とっても知性と慈愛と悲哀に満ちあふれた良い一冊だったよ
なんつーか同じ独身でも向こうは働いて自立してるから、境遇はちょっと違うんだけども、自分の中の「女子性」を小さいころから全くうまく扱え切れてない感が、めっちゃくちゃ共感できてね
女子になりたくても女子を拒否してきた人生が自分と重なる感じがカタルシスを覚えるよね
いけ好かない女子像も一致してるし、自分がなりたくない女性像も一緒
まあ同病相哀れむ感じがひどいけど、傷のなめあいも時にはいいじゃない
不毛な時間もあっていいがな
40代独身女性というちょっとずつマイノリティ化していくお年頃の女子の複雑で面倒くさい感情を冷静に分析してくれてるのも面白い
ひどく自虐的でないのもいいね
根拠のない底抜けのアホっぽいポジティブさなんて微塵もないしね
最後のほうにとってつけたかのように、これ付け足されると一気にしらけますねん
地に足つきまくった、冷静沈着でも逞しい女って感じで好きだね
したたかな女は大嫌いだけど、逞しい女性は大好き
何が違うかって、そこに「男の目」が介在するかって点なんだけどね
にしても、男性に縁がなさすぎるから、こんなにも卑屈な物の見方になるのかね~
我ながらどうしてこうも一人で生きていくスタイルを追求するのか本当に謎やわ
もう少し誰かを信じることができたら、誰かを頼れたら、人生、何か違ってたのかもなと思う今日このごろでした。