自分より他の人を優先させてしまう人へ ばあちゃんのくれた言葉
いっつもいっつも自分を抑えて、他の人の希望を優先させてる人っていませんか?
自分も幼いころはずっとそうでした。
常に相手が何をしてほしいか考えて、察して自分を押し殺して、相手が喜ぶように、怒らないように先回りして行動する。
トラブルが起きないように、嫌われないように、居場所をなくさないように。
本当に本当に気を遣って過ごす毎日で。身も心もボロボロだったような気がします。
なんでそこまでしていたかというと、それが人として当然のことだと思い込んでいたし、人間として美しいと思っていたからです。
昔から自分の私欲を捨てて、世のため人のために尽くした人ってみんなから賞賛されるじゃないですか。
だから、それこそが人のあるべき姿だって思いこんじゃったんですよね。
だから、苦しくても自分より他の人のことを優先させてきたとこがあります。
それと自分を優先させて、相手を辛い目に合わせたくないという思いもありました。
自分を優先させることにものすごく強い罪悪感みたいなものをもってたんですよね。
だからどんどん自分が追い込まれていく感じがしてました。
高校生くらいのときにそのピークが来たかのように思います。生きるのが辛くて辛くて、こんなに辛い毎日がこれから永遠に続くのかと思うと、このままいなくなりたいと願って毎日を過ごしていました。
そのとき、今は亡き祖母に初めて自分が背負ってきたこの感情について、相談しました。
ばあちゃんは、だまって聞いてくれて、そして迷わず私に言ってくれました。
「自分の幸せを最優先に考えなさい。それは悪いことじゃないの。
人のことは二の次。
自分が幸せじゃないのに、他の人を幸せにすることなんてできない。
だから、自分第一に生きていきなさい。それでいいの。」
目の前が、ぱあっと明るく世界が開けていく感じがしたのを今でも覚えています。
そうしてもいいんだって許しが出たような感じでした。
でもやっぱり少しだけ罪悪感が抜けずに、迷いもありました。
でもばあちゃんがすかさず、
「大丈夫。私はこの年になるまでずっとそうやってきた。もちろん、人を蹴落として、不幸にして、自分だけが幸せになれっていってるわけじゃないよ。
何か考えたり、決断したりするときの基準のことを言ってるの。まずは自分。
自分が幸せかどうか。そこから考えるってこと。」
「自分が幸せになってから、誰かを幸せにすることを考える。それでいいの」
私の考え方は、その日からガラっと変わりました。
何か迷ったときは、このばあちゃんの言葉をすぐ思い出します。
自分は幸せか?
ということをすぐ問います。そのとき、その問題には誰も介在させません。
だれの思惑も介入させません。
自分勝手といえばそうなのかもしれませんが、他人の軸で生きていたのを自分の軸でしっかり生きていくことができるようになって随分心が楽になりました。
あまり人から利用されることもなくなりました。
もし、人に振り回されて自分を抑え込んでいる人がいたら、ぜひこの考えを取り入れてみるのも一つ手だと思います。
この助言がなかったら、自分は今いなかっただろうなと思うほどです。
ばあちゃん、ありがとう。あなたがくれた最もすばらしい贈り物でした。