精神病院に入院する際の心構え~淡々と大人の対応で過ごす~
あまり起きてほしくはないことですし、自分の身の上に起きるはずないと思ってらっしゃる方も多いと思います。
できれば皆様には、こういうことが起きない人生であってほしいと思いますが、万が一心の風邪がひどくなって重症化した場合は、入院ということもありえます。
自分は、2度入院いたしました。
眠れなくなり、体が動かなくなり、頭が働かなくなり、このままでは非常にまずい事態になると判断されたからのようです。
2度も精神病院に入院した経験を元に、もし今後入院なんてする羽目になってしまった方のために入院時の心の持ちようをお伝え出来ればと思います。
あまり、経験者の声ってのがネットにないもんで。
自分も入院前は、極度に嫌で嫌で。拒否する感情が非常に大きかったですし、恐ろしいところだと思ってました。
でもいざ入院してみるとそこまで不安に思うことはありませんでした。
一定の心の持ちようとスタンスを取れれば、特に問題なく過ごすことができます。
以下参考にしてみてください。
- 他の入院患者は、通りすがりの通行人くらいに思った方がいい
- 他の入院患者の病気や症状や背景を一切聞かないこと
- 他の入院患者さんと物やお金のやりとりを絶対にしないこと
- 全てを受け入れて、いちいち動揺しないこと
- 暇すぎるので、少しでもやってみたいことを積極的にやること
他の入院患者は、通りすがりの通行人くらいに思った方がいい
入院患者さんたちとまったく仲良くする必要などありません。
通行人レベルの付き合いでOKです。
お互い、数か月下手したら数週間の間の付き合いです。
しょれっと退院していきます。
通行人といえども、礼儀は必要ですから、大人の対応をして深く立ち入らないことをおすすめします。
中には、誰かと一緒にいないと気が済まないかまってちゃんタイプがいますが、ほおっておくこと。
精神的に疲労しまくって、休めるために入院しているのに、入院先の人間関係で悩まさるなんてアホみたいです。
人とは一定の距離を保ったほうが無難ですよ。
他の入院患者の病気や症状や背景を一切聞かないこと
これも非常に大事です。
病気のことを話したがる人もいますが、一切話したくない人もいます。
色々な問題を抱えている人もいて、こういう部分は非常にデリケートな話になってきます。
たまに、土足でずかずかとこういった部分に踏み込んでくるデリカシーのない人がいますが、やんわり話したくないことを伝えないといけません。
もちろん自分から色々聞くなんてことももってのほかです。
他の人のことなんて、我関せず。これが一番。
妙な相談をされたり、負担を被ったりするトラブルの元です。
基本的には、心は開かず、閉じた状態で大人の対応で過ごすのがよいです。
同じ病気で苦しんでいたりすると話すことで心が落ち着いたりすることもあるのですが、個人的に、話をするのは避けた方が無難です。
入院患者さん同士で、病気のことを話し合う機会というのは別の機会で病院側が設けることがあるのでそこで話し合うのはありです。
他の入院患者さんと物やお金のやりとりを絶対にしないこと
これをやってしまうとかなりな確率でトラブルになるようです。
入院する際に病院側からも注意点として言われると思います。
お菓子のレベルでも自分はやりとりをしませんでした。
「〇〇さんにはあげて、私にはくれなかった」とかそういうことで、人間関係の火種が生まれるのです。
本当にくだらない些細なことで、トラブルに巻き込まれる羽目になります。
もちろん金銭なんて、ありえません。
かなりお金に困っている方とかもたくさん入院されているので、金銭面のやりとりなどは絶対NGです。
自分をしっかりガードしてこのあたりについては臨みましょう。
全てを受け入れて、いちいち動揺しないこと
精神が壊れてしまっている人も多く入院されています。
正直、ふつうの生活をしていたら見ることのなかった世界を見ることになるでしょう。
誰もいない空間に向かって話し続ける人。
言葉にならないことをうなり、叫び続ける人。
支離滅裂な妄想を意気揚々と語り続ける人。
夜中に徘徊する人・・・etc
いちいち気にしてたらキリがありません。
「あ~いろんな人がいるんだな。みんな大変だな」
くらいにならないといけません。
慣れてくるといつのまにか心がピクリとも動かなくなっていきます。
「なんでこんなところに自分はいるんだろうか・・・。」とひどく悲しくなると思いますが、精神的に回復できればすぐ退院ですからそこまで絶望しないこと。
淡々とひたすら淡々と過ごすのが得策です。
暇すぎるので、少しでもやってみたいことを積極的にやること
入院直前は、たぶんなんにもできない状態まで追い込まれていると思いますので、まずはひたすら休んで精神的に落ち着くことが重要です。
しかし、しばらくすると時間の感覚を取り戻し、規則正しい入院生活の中で、時間を持て余すことになります。
気力と体力も徐々に復活していく中で、やる気もちょっとだけ湧いてきます。
好きだったことを思い出せるようになります。
そしたら、入院生活で許される中でできることを少しずつやっていってください。
読書・ゲーム・手芸・運動・外出・・・etc
危険物でなければ医師も許可してくれるはずです。
そうやって、元気なころの自分を取り戻していくのです。
かなり長く色々と書いてしまいましたが、とても思い入れのあることなんで、真剣に書いてしまいました。
いつ心が崩壊するような事態になるかわかりません。
自分は絶対精神病院なんかに入院するわけないと思っていらっしゃる方もいつ入院するかわからない時代だと思います。
もしそんなことになったときに、この心構えが参考になったら幸いです。
願わくば、健やかに明るく楽しい人生を送っていただきたいものです。