さようなら２０１９年 白夜の中を往く

今日で２０１９年も終わる。

今日も明日もなんらきっと変わらないとは思う。

淡々と日常が続いていくだけだ。

ひどい鬱のトンネルから抜け出せたように思える２０１９年。

何が自分にとっての幸せなのか。

その輪郭がようやく見え始めている。

少しずつ前進はできているのかもしれない。

でも、はたと気づくのだ。

やっぱり今は「夜」なんだと。

一見昔に比べたら明るくなったものの、やっぱり自分はまだ夜の中にいる。

問題は山積み。

悩みも尽きない。

一時の心の安定を求めて、向き合うべき問題から目をそらしている。

光の中にいると思い込もうとしているように思える。

白夜の中にいるのだ。

ふわふわと漂うように、深いことを考えずに、今だけみて過ごしている。

いい加減この白夜から抜け出さないといけない。

本当の太陽の下を歩かないと。

偽物の昼の中で、安住して時間だけが過ぎていくこの状況をなんとかしなくては。

心だけが急くばかり。

まだまだ私は白夜の中を歩いて行くだろう。

ふわふわふわふわしながら。

白昼夢のような。

脆すぎる形ばかりの幸せがどんどん指の隙間から零れ落ちる様を見ながらなんの手も打てず。

ただ、時間だけが過ぎていく。

足元の幸せをかみしめることすらできず、疑うことしかできず。

まだ見ぬ幸せを求めて、さまよい続けるのだと思う。

どうすればこの無限回廊のような状態から抜け出せるのか。

心に大きな穴が開いたまま、足を引きずり続ける。

目的地がどこかもわからないまま、白夜の中を往く。

いつか、いつかと願いながら。

さようなら２０１９年。

これから先、きっとちゃんと思い出すこともできない１年だ。

でも、ありがとう。

たとえ白夜の中でも、地獄からは抜け出せた。

それでいい。

今はそれだけでいいのだ。

それでよかったのだ。

葛藤は続いていくけれど、相反する意見が頭の中を錯綜するけれど。

ぶれまくって、軸を見失っても。

それでも今日を生き、明日も生きて行かなくてはいけない。

憂鬱と不安は募るけど、明日を笑って迎え入れようと思う。

昨日よりは良いと思える明日であることを願って。