ものすごく辛いときは感情を捨てることで乗り切る
昔、IT企業でシステムエンジニアをしていたころ、徹夜作業が続いたことがあった。
家に帰るのも時間が惜しく、床に段ボールひいて仮眠したり。
ようやく帰れて眠ったとたんに、会社から真夜中に電話がかかってきたり。
24時間仕事から離れられない地獄の日々をすごしていました。
そんなとき、尊敬する先輩に言われたことが、
「人生には、どんなに辛くても乗り切らないといけない修羅場みたいなもんがある。
何が何でもやらなきゃいけないときは、感情を捨ててしまうしかない。
自分の感情にいちいち反応しないようにするんだ。
機械のようにならなくていけないときがあるんだよ。
そうやって、乗り切るしかない時があるもんだ。」
この教えは、当時の自分にとってはある意味救いでもあり、破滅の刃でもあったのだと思います。
たしかに人生には、どうしても避けては通れない試練みたいなものがあるので、感情を捨てないとやってけないときってあると思う。
嫌だとか辛いときついとか逃げたいとかそういった感情にいちいち反応して、真正面に向き合っていたら先に進めない。
やるしかないのなら、そういう足をひっぱるどうしようもない自分は無視するしかない。
感情を仕分けしていき、心を閉ざすしかない。
なんの感情も抱かない自分を作り上げるしかない。
これは一つの戦法だと思う。
最終手段だけどね。
でもこれは短期的な試練に取り組むときだけに限定しないといけない。
自分はこれを長期間やってしまって、重度の鬱病を発症してしまった。
結局心の声を無視し続けるから、心が壊れてしまったのだ。
これは本当に強力な力をもっているけど、諸刃の剣なのだ。
やりすぎると精神を病んでしまう。
くれぐれも要注意だ。
使いどころを誤らないように。
最近は、ジムでのトレーニングでこのモードを発動させることが多い。
やっぱりキツイとか辛いというマイナス感情がふつふつと湧いてきて、やる気が低下することが多いので、そういう声には耳を傾けないのだ。
マシーンと自分の間に感情を介在させない。
淡々とやるべきことをこなす。
そしたらいつのまにか終わってる。
時間があっというまに過ぎてく。
無の境地でトレーニングやるのが一番心地いいね。
この境地になってから、毎日欠かさずジムに行くのが辛くなくなった。
辛いとき、ふんばらないといけないとき、先輩の言葉が頭に蘇る。
「人生には、感情を捨てないと乗り越えられないときがある。」
忘れないでおこうと思う。